製道士マスター

トイクロSAGAの書 FF Ver.1.4

薄暗い通路をかなり進んだが、いっこうに出口らしいものは見えてこない。そこで、とりあえず男性に話しかけてみることにした。

「あの~??」

と弱い口調で言うと、男性は振り返り、

「ネスです なまえは!」

とボクとは対照的に、はっきりとした口調で答えた。その反応に、少しビックリしたボクは、

「あっ、ネスさんっていうのですね。ボクの名前は、ネスさんが着ている T シャツに書いてあるとおり、えいいちです」

と、あえて T シャツのことは追求しない感じで言うと、ネスはボクの方に一歩あゆみ寄り、目を見て語りだした。

「えいいちさんの ことは ししょうの はちせんにんさまから きいています。
こんかいは はちせんにんさまから つれてくるように たのまれたのです」

ボクは、“八仙人” のことを知らないので、

「八仙人様とは、どんな方なのですか??」

と尋ねた。

「はちせんにんさまは ものづくりの ちから すなわち せいさくりょくに すぐれたもの せいどうしマスター とよばれている ひとりです。
そのちからを よりたかめれば のぞむものを つくれるようになると いわれています。 わたしは はちせんにんさまの もとで せいどうしに なるべく しゅぎょうちゅうのみ であります」

とネスは少し誇らしげに語った。
ボクは、

「へぇ~」

と興味があるように答えた。

すると……前方より、

「パッパカッ、パッパカッ」

と馬の足音のような音が聞こえてきた。
それを聞くなりネスが、

「ヤバイぞ!!!!」

と口走った。

TO BE CONTINUED…

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