八仙人

トイクロSAGAの書 DQ Ver.1.1

「ダダダダダダダダダダダダダダダダッ!!」

もやもやとした意識の中、ボタンを連射しているような音が聞こえる。ゆっくり目をあけると、ネスと “青い衣をまとった老人” の姿があった。

音がやみ、

「おお、10 秒間で160 連射!! さすが八仙人様ですね」

と、ネスが老人に言った。
(八仙人様!? この老人がっ!!)ボクはスッと立ち上がった。

「どうじゃったかな!? 8bit ワールドは!?」

八仙人がボクに語りかけた。しばらく浮かない表情でいると、

「体験した世界は、八仙人様がえいいちさんの心の底にある記憶と、ミックスしてつくりだしたものですよ」

ネスが笑顔で言った。
……そして、八仙人がボクの目を見ながら、

「えいいちよ、どうじゃ、わしのところで製道の修行をせんか? 修行しだいでは、いい製道士になるやもしれんぞ!」

と言い、「ポンッ!!」と手をたたいた。と同時に、“製道士のイメージ” が早送り映像のような感覚で浮かびあがった。
それは断片的ではあったけれど、大量のイメージにボクは少し戸惑ってしまった。

 

「はぁ、はぁ、はぁ……」

落ち着きをとりもどすと、

「お願いします」

ボクは頭を下げ、八仙人にそう告げたのである。

TO BE CONTINUED…

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA