今回は、「才能がないなら」について思うこと。
ものづくりの才能がないなら 常日頃から豊かな感性を育てていくしかない。
自分が熱心に取り組んでいることで、元々才能があるならばそれに越したことはない。でも、大半はそうじゃないでしょ! 才能がないならないなりに、やれることだってある。そう思わないとやっていけないさ。
よし、そのあたりのことを、ちょっと考えてみることにする。
才能がないなら
参考として、アニメーション監督「富野由悠季氏」の著書『映像の原則』の中で、「才能がないなら」について書かれていた。
天性の演出家や演技者 企画マンならいざ知らず ふつうの人が演技を知るためには 日常のなかで豊かな感性を育てていくという意識をもつしかないわけですし それは他のパートの人についてもまったく同じなのです。
年齢それぞれで体験しなければならないことをきちんと体験しなければ 情操は育ちませんから 初恋も失恋もしなければなりません。
恵まれていない環境なら 他者にたいして 自分を表現したいという欲求を正確に育てる意識を持ちつづける努力をするしかないのです。
Via:富野由悠季『映像の原則』 キネマ旬報社 2011年 73頁
年齢それぞれの体験が「情操に関わってくる」ということだね。
どっちかというと、人生経験が豊富の方が「ものづくり」には良さそうだ。
自分の感性
ものづくりの基礎には、これまでに自分の感性によって蓄積してきたモノが “もろ” に影響してくる。
言ってしまえば、その蓄積がなければ「オリジナリティーがある作品」は創れないだろう。
「豊かな感性を育てていく」
日々、鍛えないとだな、こりゃぁ……。
鍛え方ついては、以前にも書いたので、そちらもどうぞ。
→ 『ものづくりの能力を高めるには、「感受性」を鍛えること | 製作浪漫トイクロSAGA』
何か作品に触れた際、メッセージなどは「自分自身というフィルター」を通過して “吸収” されていく。そのフィルターの形状は人それぞれだ。いわゆる、それが個性になるんだけど、人によっては、一つのことから沢山吸収する人もいる。
それはもう、れっきとした才能だよね。 ものづくりにもってこいの才能だな。
経験値を、それぞれ獲得した!
ものづくりの才能がないなら、常日頃から豊かな感性を育てていくしかない。ものづくりの基礎には、これまでに自分の感性によって蓄積してきたモノが “もろ” に影響してくる。
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