今回は、「いい意味で手間を省く手段」について思うこと。
ものづくりでは 時に手間を省きクオリティーを上げる手段もある。
いい意味で手間を省く手段
アニメーター「庵野秀明氏」と、アニメーション研究家「氷川竜介氏」のトークショーで、『機動戦士ガンダム』において「いい意味で手間を省く手段」について語っていた。
困った時は盾を使うんです。 盾で線を減らす これは発明でしたね。 盾を持つと左手側のディテールを全部省略して 盾を描くだけでいいんですよ。
中略
でもごまかしだけじゃなくて 盾を使った戦闘シーンのカッコよさというのもある。
Via:庵野秀明『【レポート】「安彦良和の原画にガンダムの成功があった」- 庵野秀明が語る『機動戦士ガンダム』の魅力と原画の重要性 (2) 庵野氏「可動戦士ガンダムの顔が一番安彦さんのイメージに近い」 | ホビー | マイナビニュース』 2013年8月1日(アクセス:2013年8月6日)
なるほど……ロボットアニメとなると、描かなきゃならない要素が一杯あるからね。
納期もある分、少しでも省けるところは省かないと追っつかないんだな。かなり納得。
手間を省く利点
勘違いしがちなのが、「手間を省くこと」と「手抜きをすること」とは意味が違うということ。
手間を省く利点として、それにかかっていた時間を、他の部分のクオリティーを上げる時間にあてられるようになる。しかも、『ガンダム』のすごいところは、庵野氏が言うように「盾を使った戦闘シーンのカッコよさ」も追加されるから、まさに “一石二鳥” だ。
自分も「時には手間を省く」ってことを念頭に入れて、ものづくりをしないとだな。
似たようなことで、『ドラえもん』にはもともと耳があったデザインだったけど、描くのに手間がかかるという理由から省いたってのを聞いたし、『ドラゴンボール』でも、「天下一武道会」の会場が序盤に破壊されたのは描く手間を省くためだったらしいよ。
経験値を、それぞれ獲得した!
ものづくりでは、時に手間を省きクオリティーを上げる手段もある。手間を省く利点として、それにかかっていた時間を、他の部分のクオリティーを上げる時間にあてられるようになる。
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