今回は、「社会システムの中の個」について思うこと。
ものづくりは一人では絶対できない!それを容認して個をどう付加するかだ。
社会システムの中の個
テレビ番組『ETV8』で、アニメーション監督の「富野由悠季氏」が「社会システムの中の個」について語っていた。
【要約】
人間っていうのは 個人で生きている訳じゃなくて 社会というシステムの中で生きている。
と なった時に 絵1枚 写真1枚 これは一人では 絶対に作れる訳がない。 そこには バックに上書きされている技術論がある訳で。
カメラを個人で作ろうと思って あれだけ発色のいい カラープリントを手に入れようと思ったら 絶対にできません。 つまりそれは 容認せざるおえないんです。
その容認するところから始まって なおかつ 個として何ができるかというふうに考えていけばいいんだなって。
個をそれに どういうふうに付加することができるのか。 また できるようにならなければ 作家にはなれないんじゃないのか。 というふうに分かった。
Via:富野由悠季『ETV8』 NHK 1985年放送
少々理屈っぽいけど、言っているこては間違いない。今、この文章を「何気無く」書いているけど、実際「どんだけの人達の技術が関わっているのか」把握するのは難しい。
それぐらい大勢だ! 何かを作るにしても同じこと……。氏が言うように、それを容認して個をどう付加するかが重要なんだね。
使っている道具類
ものづくりをする際、使っている道具類は一杯ある。その道具類を作るのに、必要な道具もあることだし。さらには、電気や材料、作業机やイスにいたるまで様々だ。
それらを統括して、一つの作品を創り上げる。統括するのは、まぎれもない自分自身だ。
やがて自分自身の作品も、他の誰かの作品のために使われるかもしれない。
これまで、自分が企画して創った作品を見て、「デザイン会社」や「ものづくりをしている人」から、参考にしたいとかデザイナーを紹介してほしいとか、いろんなアプローチがあった。そういう面でも、「社会システム」の中に組み込まれていくんだな。
経験値を、それぞれ獲得した!
ものづくりは一人では絶対できない!それを容認して個をどう付加するかだ。やがて自分自身の作品も、他の誰かの作品のために使われるかもしれない。
スポンサーリンク