今回は、 「イメージを膨らませる “反芻(はんすう)”」について思うこと。
いいイメージを頭の中で反芻しているうちに 絶対素晴らしいものになる。
イメージを膨らませる “反芻”
スタジオジブリのポッドキャスト『鈴木敏夫のジブリ汗まみれ』で、「イメージを膨らませる “反芻”」について鈴木敏夫氏が語っていた。「思わず、なるほどぉ~」っと思ってしまった。
配信回は下記リンクからどうぞ。
→ 『第1回現代子供学科 卒業生の集い – 鈴木敏夫のジブリ汗まみれ』:18:30 位から
【要約】
昔はビデオが無いから 同じ映画を何回も観るなんてありえない。 1 回しか観られない。 そうすると 自分が観たものをどんどん頭の中で膨らましていく。
それは 実際に観たり読んだりしたものを頭の中で何回も反芻しているうちに すごいものになっていく。 それって 絶対素晴らしいもの。
じゃぁ ビデオになったからって それを観る気にはならない。
Via:鈴木敏夫『第1回現代子供学科 卒業生の集い – 鈴木敏夫のジブリ汗まみれ』 2013年2月8日(アクセス:2013年6月25日) ポッドキャスト:18:30 位から
映画に限らず、何かいい体験した際の「最初の印象」って、すごく頭の中にイメージとして残っているよね。
鈴木敏夫氏いわく「宮崎監督は、あえて素晴らしい景色などを、写真やスケッチに記録として残さない」とポッドキャスト内で語っている。それは、ある意味 “いい方法” かもしれない。頭の中で何回も反芻できるから、自分仕様にどんどん “美化” していける。これを訓練したら、きっと想像力が格段に UP するな。
いいイメージの保存
何かを想像するには、自分が「いいなぁ」と思ったことを、日々記憶(イメージ)として保存しておく。そうすることで、想像する際のネタになるし、部分部分をいいとこ取りして、ネタを合体させれることもできる。このことは、以前書いた内容にも通ずる。
→ 『ものづくりにおいて、学んだことを「分解再構築」するのも一つの手段 | 製作浪漫トイクロSAGA』
合体して新たにイメージしたものは、自分の記憶で作りだした、いわばその時点での “集大成” だ!!!!!
「イメージしたものは、過去の記憶と密接に関わっているんだな」
自分が反芻して美化しすぎた記憶で思い当たるのが、昔面白かったゲーム『ラングリッサー』をその後プレイして「こんなんだったっけ??」と拍子抜けしたことがある。だから、自分で体験した「いい記憶」を無理に掘り起こさず、「いいイメージの状態」で保存しておいた方が無難かもしれない……。
経験値を、それぞれ獲得した!
いいイメージを頭の中で反芻しているうちに、絶対素晴らしいものになる。イメージしたものは、過去の記憶と密接に関わっている。
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『ジブリ汗まみれ』は、今まで全話聴いてます。制作の裏話はもちろん、「ものづくり」をしてる人には “とても” ためになる情報が満載ですからね。